本を読んで今日を生き延びる

うつでぎりぎりの社会人が小説で現実を逃避しながら生き延びます

とてもみじめなこと

いまの会社は、グループのゴミを派遣社員が集めて、
そのフロアの指定のごみ収集場所に持っていく。

燃えるごみと、燃えないごみの、2つの大きなごみ袋を持って、
少し離れてるけど同じグループの、社員の席の島をまわって、
「ゴミありますか~?」と、わざわざ、歩いて声をかけてまわる。

そのうえ、そのゴミ袋はリサイクルで使い続けるので、
指定の収集所でバサバサゴミを捨てたら、
戻ってきて指定のゴミ箱にセットしなくてはいけない。

正直触りたくない。
だいたい机が集まる島のすぐ近くにゴミ箱があるのだから、
個人でそのゴミ箱に捨てさえしてくれれば、
わざわざゴミ袋持ってみんなに声をかけてまわるなんて、
バカらしくてみじめなことをしなくて済むのに。

データ入力で派遣されているはずなのに、
やってることはすっかり一般事務で、
そのうえ時給がべらぼうに安くて、
騙された気分だ。

ゴミ集めは、自尊心を打ち砕くなあ。
30代になって、派遣社員で、学生時代と変わらない安い時給で、
ゴミがあるかを自分より若い社員の女の子などに聞いてまわる仕事をすることになろうとは。

ただただつらくて、情けなくて、みじめ。

ゴミ集めは、みんなやりたくないから、
特に当番とかはないからね、と説明はされたけれど、
実質だれも手をつけず、わたしが毎日やることになっている。
それはそうだとおもう。
わたしだって新入りが入ってきたらそちらに押し付ける。

うちのグループに派遣社員で新入りが入ってくるのは、
また誰かが辞めたときだから、まだまだ先なんだろうと思う。
誰かが入ってくる前に、わたしが辞めそう。

休憩が聞いていた時間と違って、もらえないときがあるとか、
フロアが異常に暑くて汗だくとか、こまかな不満点がたくさんあるけれど、
わたしはそういうことで毎日泣いてるんじゃないから、それはまあいい。

じゃあわたしはどうして毎日泣いているんだ。
わからない。
でも、もう、つらくて、生きているのが。ほんとうにつらい。