本を読んで今日を生き延びる

うつでぎりぎりの社会人が小説で現実を逃避しながら生き延びます

レヴォリューションNo.0 / 金城一紀

かっこいい!!熱い!!

正義感が、なんだか独特の美学に彩られている気がして、
わくわくするし、勇気がわくし、
涙ぐみそうになることすらある。

興奮する。

主人公には、すべてをゼロにしてクソみたいな環境を脱して再スタートを切れる保険がある。
暴力教師のいる底辺高校を抜け出して、コネの力で将来につながる高校へ、編入できる。

でも、それを、よしとしない。

リスクも無意味さもわかっていて、それでも、というその姿勢や考え方はやはり美学だと思う。
とても格好よくて、ハレバレした気持ちになる。

こうして育まれていく友情や、小さな達成感は、
その人が一人生きていくための、何よりもの糧になると思う。絶対に。

「リセットボタンを押し続けろ。
何度でも、ゼロに、戻れ。」

励まされる。

この著者の本はすべて読もうと思った。