本を読んで今日を生き延びる

うつでぎりぎりの社会人が小説で現実を逃避しながら生き延びます

コンカツ? / 石田衣良

リアリティーの無い女たち。
石田衣良は少年を描いている作品が好きだ。
石田衣良の描く女は、いかにも「男が想像して書いた女」って感じで、好かない。

男性がデートの迎えに来たのを見て、
他の同居人の女が窓から騒ぐとか、無い。

洗面所で突然後ろから胸をさわって、
「勝負下着じゃん!」とか、無い。

無い無いづくしで、これわざとなのかな?とも思ったけれど、
こんなにテンプレ通りの女をわざと描くことに意味はちょっと見出だせないなー。

女は女同士のほうが下ネタが盛り上がる、こんなことまで話しちゃうんだから、みたいな描写も、なんだか「う…うん、、」っていう気分になった。
男に受け入れられる範疇のギリギリのラインで「好ましい女たち」を描いてるさまが、好かない。

あんまり面白くなかったなあ。

ペンギン・ハイウェイ / 森見登美彦

話の中盤くらいまで正直あまり盛り上がらず、
このままだったら退屈だなあと思ったけれど、
後半に入って一気に楽しくなり、良かった。

毎度のことだけれど、
この著者の作品は、世界観が不思議で独特でへんてこなので、
そこにすんなり入っていけるかどうかで、
感想がだいぶ変わる気がする。

今回は子供が主人公だったからか、
世界に入るまで少し時間がかかった。


しかし、主人公の少年の生活を見ていると、
小学生であることをもう存分に満喫していて、
わたしは自分の生活を振り返って「奴隷かよ」と本当に落ち込んだ。

夏休みとか、おばあちゃんちとか、探検や研究、夏祭り。
すごい破壊力ある。
うらやましいなんてもんじゃなくて、なんか、
もう二度と永遠に絶対に手に入らないキラキラしたものすぎて、もはや神々しいに近い。
想像しただけで気持ちよくなる。


SF…?って言えるの…?ってなるくらい、
ふんわりした結末だとわたしは思うんだけれど
(だいぶファンタジー寄りじゃないかなあ)、
それも作品の雰囲気に合ってて良かったようにおもう。

決して好みのタイプの本じゃないし、すごい面白かった!っていうほど満足感あるわけじゃないんだけど、
なんか、愉快で、かわいいのに少し寂しい、乾いた感じの不思議な読後感を残したので、
なんてことないときに、ちょこちょこ思い出すかもしれない。

生物はみんな死ぬことを知って、怖がる妹。
よちよち歩くペンギン。
お姉さんのおっぱい。
方眼紙のノート。
森と、そこに浮かぶ球体の海。

考えれば考えるほど、完璧な世界観だなあ。。
他の人には書けないし、他の小説では味わえないこの感じをおもうと、この著者の作品はほんとに貴重だなあ。。

少し浮上。少しだけ

なんとか働いている。
毎日会社にいっている。
それだけでもうえらい。充分だ。よく頑張っている。

毎日お酒を飲むことは、体によくない。
すごいストレスでつらくてお酒に逃げたくて、感覚を麻痺させたくて、飲んでしまうのだけれども。
せめて休肝日を作る生活ができるといいな。

あとは、仕事に行って帰って、精一杯で、
平日って言うか休日も、ほぼなにもできない状態なのを
そのうちなんとかしたい。

時間はたくさんあるんだけれど、定時で帰れるから。
精神的に余裕がなくて、帰りにどこも寄れないし、
帰宅したらご飯食べてお酒のんで寝るしかできないし、
なんかこう、時間があるんだから前向きに有意義に使えるといいなあ。

勉強とか、英会話とか。。

まあ、毎日仕事にいくことと死なないことが第一優先なので、
平日の充実なんて些細なことだし、
できないならできないでいいんだけれど、
仕事にもきっとそのうち慣れていけると信じて。。

6月の簿記の勉強、結局まったく進んでないけど、
ちゃんと受けられるかなあ。
合格するためには、そろそろ始めないとなあ。。

ちょっとずつ死んでいく

休日も朝からお酒を飲んで死にたい気持ちをまぎらわす。

友人のかわりにクレームの電話をかける。

気持ちがちょっとずつ死んでいく。
病院にいったほうがいいのかもしれないけど、保険証がない。

つかれた

ひとりになりたいひとりになりたい

精神状態が悪いときは、人の声がとても攻撃的に聞こえるし、
音がとにかく大きくてうるさくてとてもつらく、
人と会話することどころか同じ空間に人がいるだけで
ものすごく疲れてストレスを感じる。

母親がわたしをとても心配している。
それはわかるしありがたく思うべきなんだろうけれど、
わたしはただただひとりにしてほしいと、
何度も言葉にして面と向かって言っているのに、
わたしの部屋に入ってきてハグをしてきて、
わたしは、わかる。母親の行動は、わたしを心配して、
母親だから、心からわたしを心配している。

だけど、わたしは、ひとりになりたい。
触れないでほしい。
とても精神状態がまいっていて、
こういうときは人に触れられることや
パーソナルスペースに入ってこられることが、
いつもの何倍もストレス。

ひたすらつらくて、つらくて、つらくて、
こんなにつらいのに、さらに我慢しなくていけないなんて、
勘弁してほしいのだ。

ハグを少し我慢して、ひとりにしてと言ったら、
こんなにわたしは心配しているのにと母親が言ったので、
いまのわたしにはそういうことに配慮できる余裕がないのだと、
伝えようとして、少し声を荒げてしまって、
それにより余計に自分で傷付いて、
もうめちゃくちゃだ。

涙は結局5時間くらい止まらず、とても疲れた。
泣くことも体力がいるし、喉が乾く。

寝て、そのまま、朝が来なければいいのに。
わたしはもう、だめ、つかれて。げんかい

とてもみじめなこと

いまの会社は、グループのゴミを派遣社員が集めて、
そのフロアの指定のごみ収集場所に持っていく。

燃えるごみと、燃えないごみの、2つの大きなごみ袋を持って、
少し離れてるけど同じグループの、社員の席の島をまわって、
「ゴミありますか~?」と、わざわざ、歩いて声をかけてまわる。

そのうえ、そのゴミ袋はリサイクルで使い続けるので、
指定の収集所でバサバサゴミを捨てたら、
戻ってきて指定のゴミ箱にセットしなくてはいけない。

正直触りたくない。
だいたい机が集まる島のすぐ近くにゴミ箱があるのだから、
個人でそのゴミ箱に捨てさえしてくれれば、
わざわざゴミ袋持ってみんなに声をかけてまわるなんて、
バカらしくてみじめなことをしなくて済むのに。

データ入力で派遣されているはずなのに、
やってることはすっかり一般事務で、
そのうえ時給がべらぼうに安くて、
騙された気分だ。

ゴミ集めは、自尊心を打ち砕くなあ。
30代になって、派遣社員で、学生時代と変わらない安い時給で、
ゴミがあるかを自分より若い社員の女の子などに聞いてまわる仕事をすることになろうとは。

ただただつらくて、情けなくて、みじめ。

ゴミ集めは、みんなやりたくないから、
特に当番とかはないからね、と説明はされたけれど、
実質だれも手をつけず、わたしが毎日やることになっている。
それはそうだとおもう。
わたしだって新入りが入ってきたらそちらに押し付ける。

うちのグループに派遣社員で新入りが入ってくるのは、
また誰かが辞めたときだから、まだまだ先なんだろうと思う。
誰かが入ってくる前に、わたしが辞めそう。

休憩が聞いていた時間と違って、もらえないときがあるとか、
フロアが異常に暑くて汗だくとか、こまかな不満点がたくさんあるけれど、
わたしはそういうことで毎日泣いてるんじゃないから、それはまあいい。

じゃあわたしはどうして毎日泣いているんだ。
わからない。
でも、もう、つらくて、生きているのが。ほんとうにつらい。

死にたい

会社に毎日行っている。
ゆっくり確実に削られている。
とてもつらい。

今朝も起きて、泣いて、泣きながらシャワーを浴びて、
泣きながらメイクをして、なんとか会社に行った。

帰り道で涙をこらえて、顔をしかめて、家族との夕食をドタキャンして、
家に帰りついてドアを開けながら泣いた。
それからずっと泣いてる。
きっと明日も目が腫れてる。
花粉症のせいにできる季節でよかった。

お酒を飲まないと、素面でいることがとてもつらくて、
帰ると毎日飲んでいる。
飲みすぎだ。体に絶対にわるい。

あとは異常に食べている。
他人と食べるランチが、喉を通らなくて、仕事の前の食事も、ほとんど無理で、
夜しかないから、というのを言い訳に、
明らかにおかしな量を食べてる。
過食になってしまったらどうしよう。
アルコール依存症になってしまったらどうしよう。
とてもこわいのに、夜は、お酒と食べ物をお腹に詰め込むだけ詰め込み、疲れて酔っ払って眠ることしかできない。

仕事に毎日行かなくてはいけない。
絶対明日も行かなくてはいけない。

死にたいけど痛いのは嫌だ。
マイスリーとウィスキーとか、どんなにたくさん飲んだって死ねる気がしないし、
目が覚めて頭がいたくて吐き気がして、つらいのは自分だ。
死ぬのに失敗すると、すごいしっぺ返しがくる。

それにわたしはいま健康保険に入っていない。
派遣社員は最初の1ヶ月は入れないそうだから。

だから、いま死に損ねたら、病院代が払えない。
下手なことはしないほうがいい。
これ以上状況を悪くしないほうがいい。
ただ毎日死なずに会社に行ったほうがいい。
とんでもなく安い時給だけど、
出勤してる限り、お金にはなるので、プラスだ。

それに、両親が生きているうちは絶対に自殺しないって決めた。
忘れてたけどいま思い出した。
これだけは守ろう。

もっとお酒のんで、はやく思考を手放して、はやく寝たい。
つらい